保護者は、塾のHPにたどり着く前に、いったい何を見ているのでしょうか。
先日、子どもを塾に通わせようとしている友人と話す機会がありました。彼女が一番悩んでいたのは、「信用できて、月謝が高くないか」という点でした。変なところに入らせて、時間とお金を無駄にしたくない——その気持ちが強く伝わってきました。教育現場に携わりながらWeb制作を手がけてきた経験から、この感覚は決して特別なものではなく、多くの保護者に共通するものだと感じています。
この記事では、保護者が塾のHPにたどり着くまでに実際どんな行動をとっているのか、現場で見聞きしてきたことをもとに解説します。
今もなお、最初の入り口は「口コミ」
小中学生の塾生獲得において、ママ友同士の口コミで入塾が決まるという話は、現場でも本当によく耳にします。
考えてみれば当然のことです。塾選びは、安くない金額と、子どもの貴重な時間を預ける決断です。失敗したくない、という気持ちが強く働くのは自然なことで、その不安を解消してくれるのが、すでにその塾に通わせている「知っている人」の生の声です。広告やHPがどれだけ丁寧に作られていても、「実際に通わせている人の評判」に勝る安心材料はなかなかありません。
友人が悩んでいた「信用できるか、月謝が高くないか」という2つの不安も、まさにこの口コミが解消してくれる部分です。知り合いから「あそこは丁寧に見てくれる」「思ったより良心的だった」と聞けるだけで、検討の土台が一気に固まります。
保護者は、口コミの”次”をしっかり調べている
ここで見落とされがちなのが、口コミだけで入塾を決める保護者は、実はそれほど多くないという点です。
現在の保護者世代は、スマホを使って調べる習慣がしっかり根づいています。私が見聞きしている限り、多くの場合こんな流れをたどっています。まずGoogleマップで近隣の塾を検索し、評価やレビューを確認する。良さそうな口コミが見つかれば、次に塾名で自然検索をかける。そして最後に、その塾のHPで料金を確認する——という流れです。
つまり、「ママ友の口コミ→Googleマップのレビュー→自然検索→HPで価格確認」という一連の行動が、ワンセットで行われているのです。口コミは”きっかけ”ではあっても、”決め手”のすべてではありません。口コミで気になった塾を、保護者は自分の目でもう一度確認しに来ます。
口コミが運んできた保護者を、HPが迎えられているか
この行動パターンを踏まえると、塾のHPが果たしている役割が見えてきます。
保護者がHPにたどり着く時点で、すでに「気になる塾」というフィルターは通過しています。つまりHPに求められているのは、ゼロから興味を持たせることではなく、口コミで得た好印象を裏切らないことです。ここで料金が分かりにくかったり、情報が古いまま更新されていなかったりすると、せっかく口コミが運んできた信頼を、HPが自分で崩してしまうことになります。
友人が気にしていた「月謝が高くないか」という不安も、HPに料金の目安がひとことでも書かれているかどうかで、印象は大きく変わります。「詳しくはお問い合わせください」としか書かれていないHPを見ると、「結局いくらかかるのか分からない」という不安がぶり返してしまいます。口コミで下がった警戒心を、HPでもう一段階下げてあげられるかどうかが問われているのです。
まとめ:口コミとHPは、切り離せない一本の導線
保護者の塾選びは、口コミから始まり、Googleマップのレビュー、自然検索、そしてHPでの価格確認へと続く、ひとつながりの導線です。口コミの効果を「HPとは別のもの」として捉えてしまうと、この導線の途中でつまずいていることに気づけません。
これは統計データというより、教育現場を内側から見てきたなかで感じてきたことです。しかし、口コミという入り口と、HPという着地点をセットで設計できている塾は、驚くほど少ないのが実情です。
Arclareでは、教育現場を内側から知る視点をもとに、口コミからHPまでの導線を意識した塾・教育事業者のHP制作をサポートしています。まずはお気軽にご相談ください。
